[SONI] MIDNIGHT DRIVE BLOG ep.102
9月のこと
夏はいつの間にやってきて、いつの間に過ぎていったのだろう。気づけば、もう秋の入り口に立っている。
暑くてつらかった日々も、この時期になると、どこか名残惜しく感じられる。
季節の移ろいは、人生によく似ている。ふいに訪れては、ふいに去っていく。ずっとそばにあるかのような顔をして、服装も、食べるものも、暮らしのあれこれを変えておきながら、やがて何事もなかったかのようにいなくなる。
それでも私たちは、季節がまた巡ってくることを知っている。だから、次の季節に備えることができる。そこが人生とは少し違うところだ。
人生で起こるさまざまな出来事も、あらかじめわかったら、どんなにいいだろう。
……でも、本当にそうだろうか。
誰と出会い、いつ別れるのか。いつ成功して、いつ病気になるのか。いつ幸運が訪れて、いつ命が終わるのか。それがすべてわかっていたら、どれほど……。
ふふ。たった数行書いただけで、くらくらしてしまった。
そうか。私たちは、知らないからこそ幸せなのかもしれない。
結末がわかっている人生は、どこか窮屈だ。決められた未来の中に閉じ込められているような気がする。
先がわからないからこそ、私たちは精いっぱい生きる。自分たちでつくっていくそれぞれの季節も、その時々を懸命に生きてこそ、初めてかけがえのないものになるのだと思う。
愚痴をこぼしても、前向きな言葉を唱えても、人生の先が見えないことに変わりはない。
突然の変化はつらい。けれど、「あのとき、もっとできたはずなのに」という後悔は、それ以上に心を痛ませる。
それでも、苦しみの中で初めて気づくことがある。そう考えると、つらい日にも、穏やかな日にも、それぞれの意味があるのかもしれない。
人生は、どうしたって流れていく。
少し、心配を手放してみよう。
秋はやってくる。
だからこそ、夏の間は、夏を精いっぱい楽しめる自分でいたい。
過ぎてしまえば、きっと名残惜しくなるのだから。
今年の9月は、いろいろなことに気づかせてくれた。


















