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桜が舞い散る季節の変わり目。
今年の始まりを告げたあの日が、まるで昨日のことのように思い出されるけれど、
季節はもう折り返し地点へと向かっている。

慌ただしい毎日は、ときに心を締めつけることもあるけれど、
それすらも「生きている証」なんだと、最近よく感じている。

『出会いと別れ』というタイトルで始まった今回のツアーも、中盤に差し掛かってきた。
この頃ふと、自分自身の出会いと別れの歴史を振り返ることが多くなった気がする。

僕の人生で一番大きな転機となったのは、やっぱり2022年だったと思う。
コロナの収束、メンバーとの再会、大切な人との別れ、そして学びへの渇望——
いろんな出来事が一気に押し寄せてきた時期だった。

今では2021年の僕とは、まるで別人のように感じるほど、多くの部分が変わった。
変化は戸惑いもあるけど、同時に新鮮なときめきも運んでくれる。
そんな日々が増えてきた今、僕は確かに良い方向へ進んでいると実感している。

かつてはぼんやりしていた未来が、今では少しずつ“確信”に変わってきた。
これから訪れる新たな出会いや別れにも、ぶれることなく、
僕はこれからも、歌い続ける存在でありたいと思う。

どんな経験も音楽に込めて、誰かの心に寄り添えるような歌を届けていきたい——
そう強く願っている。

たとえ桜がすべて散ってしまっても、
すぐに世界が緑で満ちる季節がやってくる。

そのすべての季節に、
『NAVI』がそっと寄り添えますように。