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[SONI] MIDNIGHT DRIVE BLOG ep.29

同行

一緒に歩むこと、それは決して孤独ではない。喜びは二倍になり、悲しみは半分に分けられる。私たちの人生はほとんどが「同行」で成り立っている。家族との同行、友人との同行、そして仲間との同行。もちろん孤独な瞬間も確かに存在するが、ほとんどの時間は誰かと共に歩む中で過ごされる。しかし、最近感じるのは、私たちが知っている「同行」の姿が大きく変わってきたのではないかということだ。同じ場所にいても孤独を感じること、近くにいても遠く感じること。

それは、まるで身体の一部となったと言っても過言ではないスマートフォンの登場と進化、そしてそれが「コミュニケーションの窓口」となってしまった今の時代の影響だろう。人と人が近い距離にいても、まったくと言っていいほど意思疎通を試みない。むしろ不便さを感じると、小さな画面の中の世界にすぐに隠れてしまうようになった。喜びはいつの間にか分かち合わなくなり、悲しみはさらに固く閉ざした心の中に鍵をかけてしまう。

もちろん、同行とは簡単なことではない。お互いの気持ちを察しなければならず、ときには望まない行動を共にしなければならない煩わしさもある。しかし、私たちは「相対的な動物」であり、絆の中で開花する「自分」という存在の発見や自己省察を通じて成長していく、地球上で最も進化した生命体なのだ。そして私たちは、「共に」という無言のスローガンを心のどこかに抱き続けながら生きている。

幸運にも、私の職業はライブを通じて多くのファンと直接コミュニケーションを取ることができるエンターテイナーだ。ステージに立ち、歌を歌い、対話をする多くの瞬間を、この目で直接見て、この耳で感じ取ることができる。それはまさに「生きたメッセンジャー」とも言える職業であり、だからこそある種の使命感と責任感を感じている。

だから私は伝えたい。私たちの「生きたメッセージ」をその目で、その耳で感じに来てほしいと。断絶された世界から抜け出し、私たちとコミュニケーションを取りに来てほしいと。数多くの季節を共に過ごし、そしてこれからも共に歩む皆さんと、分かち合いたい多くの幸せがここにあるのだと。

同行をありがとう。そしてこれからも、共に歩んでいきましょう。