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[SONI] MIDNIGHT DRIVE BLOG ep.79

名前も知らない誰かへ

 

昔の僕は、誰からも愛されたいと思っていた。
すれ違うだけの人でさえ、評判の良くない人でさえ、もしかしたら自分にとって何かの助けになるかもしれない。
少なくとも、自分に対してだけは違うかもしれない。
そんな思いで、あらゆる関係に全力を尽くしていた。

 

あの頃、真剣に耳を傾けてくれた誰か。
あの頃、無遠慮に僕を扱った誰か。
必死に繋ぎ止めようとしたすべての関係。

 

今となっては、その人が誰だったのかさえ思い出せない。

 

人は、完全に結びつかなければ、やがて互いの中に痕跡すら残らない存在になる。
だからこそ、関係に執着しなくなった今の自分が、どれほど軽やかで、どれほど静かなのかを知っている。

 

誰かを思って口にするどんな助言も、
受け取る側の状態次第で「言葉」にもなれば、
ただ一瞬、空間を震わせて消えていく波動に過ぎないこともある。

 

僕はもう、すべての人に愛される必要はない。
すべての人にとって“良い人”である必要もない。

 

それに気づいてから、少し強くなれた気がする。

 

何にも未練を残さない人間でありたいと、今日もまた静かに誓う。

 

そして、名前も思い出せない、
かつて僕の人生をかすめていった誰かへ

 

どうか、元気で。